私は、伊勢原市と厚木市の仲間３人と「タネと水を守る市民の県央市民の会」を
結成して、消費者の立場から「安全な食品を、適正な価格で、日常的に
食べることができるように」するための市民活動をしていますが、
農業に携わったことは、生まれてから経験したことがありません。
そのような立場で生産にいそしんで下さる生産者の方に、あれこれ要望
するのは「出しゃばり」過ぎではないかと、生産者の皆様に感謝と
自省しながらの活動とならざるを得ないと思っています。
昨日、女優の杉田かおるさんが発信してる動画で彼女が「自然農法」
の素晴らしさを語っているのを観て、そこから学んだことが素晴らしい
と思いました。私は国策として「有機農業」をもっと増やすべきと
言う立場で、分かった風なことを書いたり発言したりしていますが、
実は「自然農法」と「有機農法」のどこが違うのか全然知らずに
いましたので、これを機会に調べてみました。
★「自然農法」と「有機農法」の違いと特徴（ネット検索）
一般的に、農業は化学肥料と農薬を用いた「慣行農法」という手法が
広まっていますが、農薬を使用しない農法として「自然農法」と化学的に
合成された農薬や肥料を使用しない「有機農法」があります。
①自然農法と有機農法の特徴
一般的に普及している慣行農法は、農薬を使用して作物の病気・虫食い
を抑制したり、化学肥料で成長を促したりしています。対して、より
安全性の高い作物を作るために生まれた農法が、農薬や化学肥料を
使用しない自然農法や認められた有機資材を使用する有機栽培なのです。
②それぞれの農法の始まりと決まりとは？
自然農法には二人の代表的な提唱者がいます。その一人である岡田茂吉氏は
１９３５年に無農薬・無肥料で育てる自然農法の基本となる理論を構築し、
もう一人の提唱者である福岡正信氏は，不耕起・無農薬・無肥料・無除草
というなるべく人の手を加えずに育てる自然農法を掲げています。
有機農法の場合、化学的に合成された肥料と農薬を使用しない代わりに、
天然の有機物を用いた有機資材を用いて農業を行います。農水省では
２００６年に、化学的に合成された肥料や農薬を使用しないこと、遺伝子
組み換え技術を利用しないことを基本とした有機農法の定義を「有機農業の
推進に関する法律」で定めています。また、収穫した農作物を有機栽培や
オーガニックの商品として表記する場合には、農水省が定めた「有機JAS
規格」の認定を受けることが法律で定められています。有機JAS規格の認定
には、登録認定機関の検査を通過する必要があります。
③農作物の違い
自然農法は、農薬や化学肥料などを使用しないため作物にえぐみがでにくく、
栄養分の多い皮も一緒に食べられます。作物本来の味が楽しめますが、
虫がつきやすいのがデメリットであります。
一方、有機農法は有機資材により使う肥料に準じて必要な栄養分を与える
ことができます。微生物の働きによって土壌の保水性が良くなり、水を求める
ことにより根が発達します。ゆっくりと栄養を供給する堆肥などを使うことで、
じっくりと吸収して育てられるため、野菜本来の味が感じられて栄養価の高い
作物が出来上がります。他にも、日持ちが良いなどの特徴もあります。
④成長スピードについて
自然農法は、自然のサイクルに任せて作物の成長を待つため早いとはいえません。
同じ土壌で育てていても、個体によって成長スピードが異なりますが長期間
楽しめるのも特徴です。
一方で有機農法は、その時々に必要な肥料を使用できるため成長を促すことが
できます。
⑤手間のかかり方の違いは？
自然農法の基本である「不耕起・無農薬・無肥料・無除草」すべてを守った
場合、手間は軽減できるといえます。土を耕したり水をやったり、除草剤を
しない場合は、自ら除草しなければなりません。有機農法では、土を
耕したり除草をするほかにも適した肥料を施したり水やりをする必要が
あります。
☆動画 これが私が変われた理由～「自然農]に学ぶ自然に寄り添う生き方
杉田かおる 15：05
☆動画 自然農のタネの撒き方 臼井健二15：57
https://www.youtube.com/watch?v=x49pSQbHHLM
☆動画 自然農法実践者 福岡正信 50：42
