自民党の派閥のパーテイ券の販売で決められたノルマを超過した
議員にキックバック(割り戻し)された金額を政治資金収支報告書に
記載せず「ウラがね」としていたことに、東京地検が問題ありとして
捜査して新聞ダネになっていましたが、昨日、現職の池田佳隆
約4800万円のキックバックを受けていたようです。
この派閥パーテイ券超過販売達成の超過金額分のキックバックという
システムは相当な悪智恵の働く顧問弁護士とか税理士が
考えだしたのではないでしょうか。
なぜかというと、このシステムで表面的には「誰も損するものが
いない」からなんです。
実は私も現役時代、派閥や政治家主催のパーテイに何回か参加した
ことがありますので、なんとなく理解できたのです。
まず、パーテイチケットは一般的には2万円です。それを議員は
繋がりのある企業に購入を頼み、その企業は接待費、機密費で
購入します。購入した企業は何枚も購入するので、その企業の
製品販売で繋がり(コネ)を持った方がよい担当者または
担当幹部に「お前行ってこい」と与えます。
政治パーテイの[利益率jは通常90%位ですから、立派なホテルの
宴会場で一人当たり1500円位のアルコールとつまみ、それと
500円程度の「おみやげ」、すなわち2,000円程度のものは
一応主催者が準備はするんですね。なにせ少量ですから、参加者が
少ないパーテイで4~500人、多いパーテイだと1,000人
規模はざらですから、早く食べものにありつけないと
アッと言う間になくなってしまいます。ただ、参加者はその議員が
強い製品の繋がりできていますので、けっこう「顔見知り」とか
「繋がり」を持った方がいい人がきていますので「名刺交換」など
ができるのです。また主催する政治家も「各テーブル」を廻って
挨拶をしますので、一言、二言は一応話ができるのです。
そして、パーテイではまず食べ物・アルコールの量はとても
満足できませんので参加したもの同士で、「もう一軒」とか
「飲み直し」とか「麻雀」で親睦を図るということになるのです。
と、いうことでパーテイ券も「自腹」ではありませんので、参加者が
ソンをするワケではありません、パー券を購入した企業も、会社の
おカネで購入しているのでそれなりの予算から支出しているので、
特にソンをしているワケではありません。なぜ企業が大量のパー券
購入につき合うのか?それはもちろんその政治家が、企業に「補助金」
を出すとか、大口商談の情報を教えるとか、何等かの便宜を図るから
なんですね。それで主催する派閥とか政治家のほうは、利益率90%の
イベントですから、パー券が売れれば売れるほど儲かるということですよ。
パー券を売る方もノルマを達成したら「領収書無し」で自由に使える
カネを手に入れることができるのですから、こんな美味しい話は
ないのですから、まだまだ、これからも逮捕者が出てくるでしょう。
派閥、所属の政治家、パー券を購入する企業、パーテイに付き合いで
出席する参加者、みんなウイン・ウイン・ウインじゃないですか!
これじゃ、なくならないでしょう。彼らに「罪の意識」はないですよ。
☆動画 東京地検、自民党政治資金パーテイを巡る裏金問題で初立件