夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

自民派閥のパーテイ券キックバック方式は、相当な「悪智恵者」が編み出した「錬金術」

自民党の派閥のパーテイ券の販売で決められたノルマを超過した

議員にキックバック(割り戻し)された金額を政治資金収支報告書

記載せず「ウラがね」としていたことに、東京地検が問題ありとして

捜査して新聞ダネになっていましたが、昨日、現職の池田佳隆

衆議院議員政策秘書の二人が逮捕されした。彼は5年間で

約4800万円のキックバックを受けていたようです。

 

この派閥パーテイ券超過販売達成の超過金額分のキックバックという

システムは相当な悪智恵の働く顧問弁護士とか税理士が

考えだしたのではないでしょうか。

 

なぜかというと、このシステムで表面的には「誰も損するものが

いない」からなんです。

 

実は私も現役時代、派閥や政治家主催のパーテイに何回か参加した

ことがありますので、なんとなく理解できたのです。

 

まず、パーテイチケットは一般的には2万円です。それを議員は

繋がりのある企業に購入を頼み、その企業は接待費、機密費で

購入します。購入した企業は何枚も購入するので、その企業の

製品販売で繋がり(コネ)を持った方がよい担当者または

担当幹部に「お前行ってこい」と与えます。

 

政治パーテイの[利益率jは通常90%位ですから、立派なホテルの

宴会場で一人当たり1500円位のアルコールとつまみ、それと

500円程度の「おみやげ」、すなわち2,000円程度のものは

一応主催者が準備はするんですね。なにせ少量ですから、参加者が

少ないパーテイで4~500人、多いパーテイだと1,000人

規模はざらですから、早く食べものにありつけないと

アッと言う間になくなってしまいます。ただ、参加者はその議員が

強い製品の繋がりできていますので、けっこう「顔見知り」とか

「繋がり」を持った方がいい人がきていますので「名刺交換」など

ができるのです。また主催する政治家も「各テーブル」を廻って

挨拶をしますので、一言、二言は一応話ができるのです。

そして、パーテイではまず食べ物・アルコールの量はとても

満足できませんので参加したもの同士で、「もう一軒」とか

「飲み直し」とか「麻雀」で親睦を図るということになるのです。

 

と、いうことでパーテイ券も「自腹」ではありませんので、参加者が

ソンをするワケではありません、パー券を購入した企業も、会社の

おカネで購入しているのでそれなりの予算から支出しているので、

特にソンをしているワケではありません。なぜ企業が大量のパー券

購入につき合うのか?それはもちろんその政治家が、企業に「補助金

を出すとか、大口商談の情報を教えるとか、何等かの便宜を図るから

なんですね。それで主催する派閥とか政治家のほうは、利益率90%の

イベントですから、パー券が売れれば売れるほど儲かるということですよ。

パー券を売る方もノルマを達成したら「領収書無し」で自由に使える

カネを手に入れることができるのですから、こんな美味しい話は

ないのですから、まだまだ、これからも逮捕者が出てくるでしょう。

 

派閥、所属の政治家、パー券を購入する企業、パーテイに付き合いで

出席する参加者、みんなウイン・ウイン・ウインじゃないですか!

これじゃ、なくならないでしょう。彼らに「罪の意識」はないですよ。

☆動画  東京地検自民党政治資金パーテイを巡る裏金問題で初立件

     

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