ワタシは親の代から購読していた新聞を数年前にヤメ、テレビもほとんど観ないんですが
唯一評価してるメデイア媒体が駅売り・コンビニ売りのタブロイド夕刊誌「日刊ゲンダイ」です。
夕刊紙ではなく夕刊誌です。
日刊ゲンダイは新聞の形をしていますけど「新聞協会」に加入させてくれないので「日刊雑誌」扱いなんですね。
「新聞協会」に加入してないことを逆に強みにして、大メデイアが続ける垂れ流し談合記事には一切かまわず
自由な政権批判報道をウリにしてます。
本来メデイアの本分である権力の「監視」「批判」「問題展の抽出・指摘」を1~3面の政治欄で存分に発揮して、
他の新聞・テレビ・NHKが「大本営発表」の「横並び談合」の安倍政権ヨイショ記事しか流していないなかで
独自の地位を占めています。
そのゲンダイ誌の金曜日版(前日木曜発行)の名物企画記事に誌面全面を使った「注目の人 直撃インタビュー」
がありまして、本日のインタビュー記事が「スティル・ライフ」で芥川賞、「マシアス・ギリの失脚」で
谷崎文学賞を受賞した作家「池澤夏樹」さんでした。
さすがに作家は例えがうまいです。 インタビュー記事の中からお気に入りの部分を抜粋引用させてもらいました。
記者「朝日新聞のコラムで三権分立が壊れかけていると、民主主義のもろさを書かれてましたが、実際
憲法もないがしろにされてしまった」
池澤「国とは柱や梁(はり)や屋根があるものだと思っていました。国家と書くぐらいですからね。
しかし、日本の家は筋交いが入っていなくて今や平行四辺形。潰れますよ。 いずれ。」
記者「経済政策にしても、日本は米国流のグローバルスタンダードというか、新自由主義を全面的に
受け入れている」
池澤「企業が儲かれば庶民にも恩恵が行くというトリクルダウン説ってあるでしょう。
僕はあれを「悲しい流しそうめん」と呼んでいます。下流の方でいくら待っていても何も流れてこない。
沖縄については「後ろ手で縛られた回転ずし」と書きました。
目の前を富のようなものが流れていくけど、沖縄の人は手を出せない。
結局、この国は主権在民ではなく、主権在企業なんですよ。すべては企業のお金の尺度になって、
企業が栄えて、国はどんどん劣化していく。
人間にとって幸福とは何かを、頭から考えなおさなければいけないと思います。
折りから株価が乱高下・・・
アホノミクスがアホノリスクになってしまいそうですな。