北海道民が待ち望んでた(かどうかは解らないですけど)北海道新幹線が26日に開業しました。
とりあえずは東北新幹線新青森から青函トンネルを抜けて新函館北斗間の150km弱の区間で札幌まで
伸びるのは2031年春の予定だそうです。
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東京~新函館北斗あいだの最短所要時間が4時間2分、運賃+座席指定特急料金の合計が22,690円
航空機ですと格安を使えば13,000~15,000円程度ですから、最初のうちは物珍しさから
新幹線の利用客の多いでしょうけど、時間を有効に使いたいビジネス客はエアーの方が便利だと考える
でしょうし、旅情を楽しみたいかたは在来特急で車窓の景色の変化の方を選ぶだろうから、経営的にみると
観光客の取り込みがポイントですね。
経営母体のJR北海道の鉄道事業は年間400億円の赤字で2014年度は在来線14路線のすべてが赤字。
経営改善の頼みの北海道新幹線も老朽化した青函トンネルの維持費などで開業から3年程度は毎年
50億円程度の赤字がでる計画のようです。
JR北海道は国鉄分割民営化の時、もともと年間500億円近い赤字が出ることを前提に国が「経営安定基金」
を積み、その運用益で赤字を穴埋めするはずでした。
しかしながら、低金利で運用益が操業当初の半分に減ってしまっているそうで経営としては大変な苦境に
ある状態です。
そこに新幹線という新たな「重荷」を背負うことになり、よもや安全への投資を控えるといったことは
考えないでしょうね。
道民にとってはまずはおめでたいことに水を差すような記事になってしまいましたが、貧しい会社が
過度な投資を負担することが心配です。北海道だけは「国営化」か「JR東日本と合併」の必要があるのかも・・・
☆動画 北海道新幹線 開業
https://www.youtube.com/watch?v=nCQh6LPZiJI 2:20