夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

反骨のジャーナリスト「むの けんじ」さん大往生

太平洋戦争で朝日新聞の従軍記者としてインドネシア上陸作戦等の取材
にあたったものの、大本営発表を検証なしにそのまま垂れ流し報道をした
朝日新聞社の方針に疑問と責任を感じ敗戦の日に退職して以来、反戦平和
運動に魂を傾けてきた反骨のジャーナリスト「むの たけじ」(武野 武治)
さんが老衰のため21日(日)0:20に永眠されました。   

101歳まで、良く通る「声」で戦争のばからしさを訴えてきた末の大往生でした。

むのさんは戦後故郷の秋田県タブロイド週刊新聞「たいまつ」を1948年
2月に発刊し、体制批判を展開してきましたが30年を区切りに1978年1月の
780号をもって休刊し、その後は執筆や講演活動で活動され、特に晩年は
テレビでも多く取り上げられ、私たち草の根で活動してる市民運動の背中を
押し続けてくれました。

そして、なによりも大手新聞・テレビの堕落(私は堕落ではなく戦前から
一切変わってないと思ってますけど)に警鐘を鳴らし続けておりました。

むのさんは数々の名言・警告を残しておりますが、代表的なものを
いくつかピックアップしてみました。

参院選の結果を踏まえ市民運動の今後の運動のありかたについて、悩み多き
現在、むのさんの「志」は私たちがしっかり受け止め、後に続く世代の人たち
に受け継いでもらうことが、むのさんの遺言に応える道だと思います。

*戦争を始めたのは陸軍でも、それを止められなかった。
  許した国民にも責任はある。

*統制よりも怖いのは「自主規制」、家族や周りが怖い

*どんなに悪い平和でも、いい戦争に勝る。
 平和は、意識的な闘いの中でしかつかめない。

  ☆動画   語り残す、戦争の記憶 -100歳のジャーナリスト


    ☆動画  「特定秘密保護法廃止、安倍退陣を求める」共同記者会見

       99歳時   2014:1.24