海兵隊のマイク・ヘインズさん(40)のインタビュー記事が掲載されてました。
マイクさんは1976年2月生まれの米ジョージア州マリエッタ出身で
高校卒業後米海兵隊に入隊、沖縄基地で11ケ月勤務後「航空団通信員」
「ジプチ特殊部隊員」「イラク特殊部隊員」に派遣されたのち、2004年に
退役、その後サンディエゴ州立大を卒業、2014年に「ベテランズ・フォー・
ピース」に入り、現在は自宅で農業を営み自給自足の生活の傍ら反戦
運動を続けてます。
を追い続ける東京新聞のエース記者、私が大フアンの「望月衣塑子」
(いそこ)さんです。
抜粋して転載させてもらいました。(それでも少々長文になりますけど)
望月「2003年、イラク戦争に従軍したときは・・・」
マイク「イラクでは毎日2~4回は民家を襲撃したが、命令で受けた
情報の6割は間違っていたんです。襲撃しようという家に着くや
否や入り口を爆破させ、銃を構えて中に入る。よくやったのは
年配の女性を壁に押し付けて尋問すること。6~7歳の女の子
が家の中にいて、ものすごい勢いで泣き、失禁して叫んでいた。
襲撃した家に若い年頃の男性がいると逮捕して、遠いところで
尋問する。連れていかれたほとんどが生きて帰れていないと
思う。僕がバクダッドに派遣されたミッションは「テロと闘ってこい」
だったが、自分がやっていることがテロだと思うようになりました。」
望月「退役後、苦しんだ?」
マイク「周りに溶け込めず、ふさぎこみました。他人と自分を責め、
ようやくみんなに話せるようになるのに10年かかりました。
戦争は兵隊たちを追いかけてきます。戦争は終わらない、
ずっと追いかけてくるんです。戦争で死んだ数より、自殺者の
方が上回っています。PTG(心的外傷後の成長)に到達できた
大きな理由の一つが農業です。戦争では死、痛み、破壊が
常にありましたが、農業をやると作物を成長させているという
感覚が、自分の痛みを癒してくれました。もうひとつは沖縄の
辺野古や高江に活動家として関わっていることです」
望月「日本にきて感じることは?」
マイク「昨年の米国予算案のうち半分以上を占めるのが国防予算で、
54%6252億ドル、そしてその次が、退役軍人省への資金
つまり退役軍人の治療やリハビリ、再就職訓練などで705億ドル
で、合わせた戦争関連経費は60%になります。一方、農業・
食料の比率はわずか1%で、交通などのインフラが2%、教育
はわずか6%です。米国は、教育関係費の10倍を軍事に
注いでいるのです。初めて日本をみたメンバーは、日本の
駅構内のトイレに設置されている温水洗浄便座や、奇麗に
整備されている新幹線、舗装された地方の道路をみては
「軍隊に金をかけない国のインフラはこんなに素晴らしいものか」
と終始、感嘆の声をあげてました」
マイク「自分の経験から、駆け付け警護は必ず流血事件に発展する。
PKO五原則の一つである、停戦合意が破られている状態で
自衛隊を行かせており、問題です」
マイク「日本の憲法九条は燦然と輝く平和の星です。
日本は米国の帝国主義、排外主義に倣うべきではないのです。
皆さんがお持ちの憲法九条は、本当に素晴らしい大切なものです。
九条を軸に、国際的なつながりから平和的なアプローチをして
欲しい。九条を持つ日本は、他の国に対し、平和のリーダーの
お手本になれるはずです。
暴力では決して平和に到達することは出来ません。武力を
使っては無理なのです。平和のためには平和で応じるしかない
のです。そのことを忘れないでほしい」
での実戦体験で受けたPSTD(心的外傷後ストレス障害)を取り戻す
のに10年もかかったこと。
軍需国家としてのアメリカは完全に病んでると云う実態がよく解り
から羨ましがられてるも良く解るインタビューでした。
日本はそのアメリカの軍事国家化に向けて突き進むという、バカな
道に足を踏み入れつつあります。
本日は、「はだのALLs」の「戦争法制はダメ」のワンイシューを訴える
定例デモをした後、秦野駅北口で「沖縄応援署名依頼」の独り立ち
(署名3筆)をしてきました。
ALLs参加者が、ここのところ3~4名と少ないのが「安保関連法制
(=戦争関連法制)」廃止の動きが「風化」しつつあるのではないかと
心配な状況です。本日の参加者は4人でしたが、内男性のOさんが
初めて参加してくれたことが、大変心強よかったですね。
たしかに、このようなミニデモは「効果」がほとんど見えない活動
なので、自己満足に終わってしまうことがほとんどですが、たとえ
少人数でも「継続」することが、一番重要だと思ってます。
☆画像 本日の「はだのALLs」秦野駅スタンディング