夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

アーサー・ビナードさんの講演会

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本日13:30~16:20まで秦野市文化会館大ホール(収容1100名)で
神奈川県地域人権運動連合会が主催した日本語堪能な米人詩人
アーサー・ビナード(日本語表記 朝 美納豆 ←これワタシの冗談ですから
本気にしないでね)」さんの『「アメリカが作った憲法」に文句をつけるひとたち
~外国から見た日本国憲法の意味~というタイトルの講演会に行ってきました。

資料代は500円でしたが、配られた資料の中にはアーサー・ビナードさんの
エッセイ本「空からきた魚」(集英社文庫 600円)、小さな学問の書「日本国
憲法教育基本法」(童話屋刊 286円+税)が入っていたのにはビックリ
しました。

アーサーさんは米国憲法で規定されてる戦争への歯止めは二つあって、一つは
手続き法として相手国に対し米国議会が宣戦布告を議決しない限り、
戦争をしてはならない条項があって、この憲法の規定に即した最後の戦争が
先の太平洋戦争であったこと(ルーズベルト大統領は議会対策に苦労した)

米国内では太平洋s戦争以後のアメリカがからむ武力紛争は憲法で規定された
戦争ではないことから「動乱」としている。朝鮮動乱、ベトナム動乱、湾岸動乱等
我々が考える戦争と同じ状態を軍産複合体の維持のため、この解釈を
してることで戦争をやり続けることを可能にしている。

もうひとつは戦争予算についての憲法規定
  ・戦争の法的根拠が明確なこと
  ・戦費の使用明細と、それぞれに領収書を添付すること
  ・その使用明細と領収書情報を、即時 公開すること
  
であるが、これをいつ誰が、この歯止めを無視したのか?が検証されて
いないため、いまだにCIAの予算と決算は公開されずブラックボックス
となっている。

日本国憲法について「あれは米国から押しつけられたものだから自主憲法
制定するべき」と主張する勢力が存在するが、そもそもラテン語で書かれた
「マグナカルテ」が憲法の楚になっており、これに各国がお国の事情を加味して
いって人類の長い間の英知が詰まってきたのが現在の各国の憲法
になっているわけで、楚はあくまでも「マグナカルテ」であり各国憲法とも
自主憲法であるとは言えない。

等々、誠に流暢な日本語を駆使した講演で大変参考になりました。

ただ、講演途中でワタシの携帯電話の呼び出し音が急に鳴りだし、周りから
白い目で見られる一幕がありましたけど・・・

携帯って電源OFFにしてても受信音が鳴っちゃうんですね。
これからは必ずマナーモードにしておかないと恥をかきますね。
(終了後、確認したところ、高校の級友で療養中だったK君の訃報でした)

終了後は渋沢駅に移動し、10月23日に開催する、伊藤真弁護士の
憲法と私たちの暮らし」と題した講演会チラシの第1回駅頭宣伝活動で
ひと汗かいてきました。  本日の参加者は11名だったかな。

        ☆動画   「憲法とはなにか」   アーサー・ビナート

         https://www.youtube.com/watch?v=BptiOS45-_8  5:29