夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

安保関連法制(=戦争法制)採決から1年が経ちました。

集団的自衛権の行使容認を明文化した自公が云う「安全保障関連法制」
私たちがいう「自衛隊を米軍の下請けとして差し出す法制=戦争法」の
参議院特別委員会の採決が9.17の深夜から9.18の未明にかけ
行われました。 翌19日に雨のなか多くの市民が国会前で反対の声を挙げる
なか参議院本会議採決が行われ安倍内閣はこの憲法に違反する法律群が
成立したと称して本年3月末に施行しております。

が、参院特別委で賛成多数で可決しなければ本会議に上程できません。

私はこの特別委の採決の一部始終をTV中継でリアルタイムで見てましたが、
どうみても、何回みても「この特別委では採決はされてない! したがって、
そもそも安保法制は成立していない」との立場です。

国会の特別委員会規則の採決に規則はこうなってます。

  「議長は、表決を採ろうとするときは、表決に付する問題を宣告する
                                 (第136条)
  「議長は、表決を採ろうとするときは、問題を可とするものを起立させ
   その起立者の多少を認定して、その可否の結果を宣告する
                                 (第137条)

ここで、参院採決時のNHKTV中継をじっくりご覧になってください。


いかがですか、みなさん?  表決規則の主語は「議長は」ですよ。

議長が表決に付する問題を宣告してる「声」が聞こえましたか?

周りを与党議員の囲まれてる鴻池委員長の賛成議員の起立を求める「声」
が聞こえましたか?

周りを囲まれ,TV中継では姿を確認することもできない鴻池委員長が
賛成のため起立した議員の数を確認できたと思えますか?
その混乱の中ではゼッタイに無理です。
(実際はヒゲ隊長の佐藤議員が与党議員に手を上げ下げして合図をして
いたに過ぎません。佐藤議員は議長(この場合は特別委委員長)ではありません。

別室で不信任動議が否決される間待機していた鴻池委員長が、委員長席に
着くと同時に周りを取り囲んだのは、特別委員会の委員ではない与党議員
たちです。

おまけに、詳細は忘れましたが、参院議事録は当初「議場混乱のため聴取
不能」的な表現だったのが、後になって表現は忘れましたが「とにかく成立
したことを匂わせる表現に改竄てしまったんですよ(たしか、はっきり成立
したとは書いてなかったと記憶してます)

私たちは、こんなことを許して「日本を戦争が出来る国にしてしまった」んです。

あれから1年・・・

本日、総がかり行動実行委員会が国会前で大集会を15:00~17:00まで
開催しているので、九条の会・はだののスタッフの多くが参加してます。
(主催者発表で2万3千人が参加したとのこと)

自公政権に「そもそも成立してないことを認めさせるか」「成立したと称するなら
廃止をさせるか」の声をあげ、「違憲訴訟を各地で起こし勝訴して無効」に
するかの訴訟闘争を続けます。あきらめたら戦争への道「一直線」ですから。

こんなものを、次世代の人に残すワケにはいきません。