夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

映画「高江~森が泣いている~」

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本日「緑のはだの」スタッフのN女子が購入したドキュメントDVD
「高江~森が泣いている」の上映会の提案があり、南公民館で
有志8名が参加して観賞してきました。

沖縄本島北部の豊かな森に囲まれたやんばる(山原)にあった
米軍北部訓練場(ジャングル戦闘訓練センター)と隣り合うところに
高江集落があり約140人が暮らしています。

この「やんばるの森」は1000種以上の高等植物や5000種以上の
動物が暮らしている世界的にも貴重な生物多様性の宝庫でユネスコ
世界自然遺産候補にもなっており、ヤンバルクイナノグチゲラなどの
絶滅危惧種が数多く生息しています。

1996年に日米政府間で合意した内容は「沖縄に関する特別行動委員会
(SACO)」で北部訓練場の半分を日本に返還する代わりに返還
予定地にあるヘリパッドを高江周辺に移設することでしたが、
合意の背景には新機種オスプレイの配備が隠されていたのです。
「移設」の名目を借りた、オスプレイパッドの新設だったのです。

おまけに北部訓練場には5つのダムが点在し、沖縄本島生活用水
の60%を賄う貴重な水源地ですが、そのダムに投棄された弾薬が
1万発以上発見されたことがあります(2007年)。また北部訓練場
において米軍が枯葉剤を散布してたことも明らかになってます。

高江地区は2度に渡りヘリパッド反対の決議をし、関係機関に計画の
見直しを要求してきましたが、2007年7月2日沖縄防衛局は強硬に
工事を開始し2013年3月に集落から最も近いN4地区のヘリパッドが
完成してしまいました。そして条件である基地の返還がなされないまま
2015年1月30日に米軍への先行提供が閣議決定されオスプレイ
飛行訓練が本格的に始まり高江地区を昼夜を問わず住宅地や小中学
校の上を低空飛行している状況です。(米国本土ではオスプレイ
民間地の上は飛びません!)

映画は現地の住民と沖縄県内から応援に駆け付けた人、本土から
支援に来た人の反対運動を規制するために派遣された機動隊との
やりとりの模様を、ほとんどコメントを加えず、淡々と現実を
描写するスタイルで見た人にこの状況を見て何を感じ、何を考えたのか
を迫ってきます。

私は正直「やりきれない思い」をしましたね。  なんにも悪いことをして
いない沖縄の住民と、規制に動く機動隊だって何も悪いことをしてません。

悪いことをしてない日本人同士が「国の政策の悪さ」によって、時によって
力づくで排除しなくてはならない悲劇・・・

私が沖縄基地問題で最も怒ってるのが「民意の無視」です。民主主義
の基本を安倍内閣が壊してることです。 沖縄が典型的な例で全国
あちこちでその姿勢を明確にして、悪びれたところがありません。

沖縄問題、日本の基地問題の根本に横たわる「安保条約」をなんとか
しなければこの問題は解決できないと強く感じました。

戦後71年、外国軍隊を領土に駐留させ、駐留費用まで負担する異常
事態からの脱却を真剣に考える時だと思ってます。

安保は1年前に通告すれば破棄できますので、日米安保なき日本の
安全保障政策の具体的打ち手とロードマップを検討する政府に
政権交代させたいです。

使えない兵器「核兵器」は持たない、、「TPPより東アジア連合」
「自衛力を装備したまま、自衛隊を世界災害・人権・難民救助隊に
改組して他国の安全に貢献」などが、日米安保なき日本の安保政策の
ホネになつのでははないかと考えてるんですけどね。米国とは新たには「平和友好条約」を結べばよろしい。

映画観賞後は渋沢駅に移動し、12月3日の「電気を選んで買う時代」
講演会の案内チラシ撒きに(16:00~17:00)参加してきました。
本日は4名で受け取り約200名でした。

    ☆動画   映画「高江 ~森がないている」 トークショー

         東中野ポレポレ
         監督 藤本幸久 vs参議院議員 伊波洋一

                     https://www.youtube.com/watch?v=cM0qZ6Sl5I0   56:28