夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

独メルケル首相が米トランプさんにかけたお祝いの電話

今日の東京新聞朝刊のコラム記事で、ドイツのメルケル首相が
米国次期大統領に当選したトランプさんにかけたお祝いの電話で
述べた内容が紹介されてました。

こんな内容だったそうです。

「血統、肌の色、宗教、性別、性的指向、政治的立場に左右されず、
 民主主義、自由、人権と、人への敬意という価値観の共有に基づき
 トランプ次期米大統領との緊密な協力を申し出たい」

オバマ大統領とは一致できていた「共有する価値観」を今後も共有
できなければ、米国といえどもお付き合いはお断りだというメルケル
首相のキレのいい「啖呵」ですね。

ミュンヘン在住の日本人ジャーナリストは、これはメルケル首相が
放ったトランプさんへの「毒矢」と評したそうです。

トランプさんは選挙中、この価値観に反する差別発言を繰り返して
ましたからね。メルケル首相が切ったこの啖呵に今後どう反応するん
でしょうか。

ご承知の通りドイツは先の第2次世界大戦で日独伊三国連合の
もと米を中心とする連合国と戦い、日本と同じく敗戦した国です。

その国が戦勝国「米」の次期大統領へのお祝いの電話でピシャリ
と「正論」をぶつけられるリーダー。

コラムでは、敗戦後ドイツの国是は、ナチズムを繰り返さないことに
尽きる。その根本を支える価値観が、メルケルさんが毒矢に塗り込んだ、
差別への強い嫌悪と人道主義だ。   と結んでいます。

同じ敗戦国でありながら、かたやファシズムホロコーストユダヤ
虐殺)の徹底謝罪と反省により米国次期大統領に「直言」でき、
かたや安倍ポン太は先の戦争を美化するばかりで歴史を歪曲し
戦前の日本に懐古しようとするためアメリカ様に擦り寄ることしか
考えてない。

他国のリーダーとポン太との資質の差を羨んで「愚痴」をいっても、
そのポン太を選んだのは日本国民なんですから、なにおかいわんや
ですよ。私たち市民一人一人が利巧になり民度を上げるしかありません。

ありがたいことに、日本にはまだ「選挙制度」が残ってます。

「選挙権」は、この国の主権者である私たちの「最も大切な権利」で
あることに気づき、投票率が80%超くらいにならないと、この国は
変えられません。

選挙でしか政治は変えられません。選挙で「政治」は変えることが
できるんです!