夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

衆議院議員会館での映画「最後の一滴の水」試写会

イメージ 1本日は、永田町の衆議院第一議員会館で「水道法
参院改正審議直前!緊急院内試写会」と銘打ち
地下の第4会議室で開催された試写会に行って
きました。

上映されたのはギリシャの社会派ドキュメンタリー
監督2018年制作の「最後の一滴まで~ヨーロッパの
隠れた水戦争」(原題:UP TO THE LAST DROP
The Secret  Water  War  in Europe)という59分の
作品です。

長年民営化されてたパリ市、ベルリン市などが
主に値上げの問題から再公営化に踏み切り
、かたや2008年の欧州債務危機によって深刻な
などの自治体は財政再建計画の一環として
欧州連合(EU)から水道事業の民営化を
強いられているという欧州の実態を多くの人
へのインタビューによって、水道サービスの在り方
をめぐり、自治体により揺れ動いている実状が
描かれています。

「水道サービスは誰が担い、誰のためにあるべきか?」
「水は商品か、人権か?」
地方自治と民主主義をどう実現するか?」

私たちが生きていく上で必須である「水」について、
2010年に国連総会は安全な飲料水へのアクセス
を人権に一つとする原則を承認しました。

現在、再公営化したのは37ケ国・235自治体だ
そうです。まさに、再公営化が「世界の潮流」と
なってます。

そのなかで、安倍政権は「水道民営化法案」と
呼ばれる「水道法の改正」を今臨時国会で成立
させます。

先の国会ですでに衆議院では可決し,今国会
での継続審議になってましたので参議院で可決
すれば成立しますが、厚生労働委員会は野党
議員は7人で与党多数ですから、間違いなく
法制化されてしまうでしょう。

「種子法廃止」も「水道民営化」も両院でロクに
審議時間(各院5時間程度か?)をかけずに
無国籍企業に門戸を開くという「売国政権」
の面目躍如の無法ぶりですぜ。

「水道水」と、米麦大豆の主要農産物の「タネ」
をほとんどの国民が知らない間に決めてしまう
暴走に歯止めになるべきメデイアもなんだか
同調してるようで、反対キャンペーンを展開
してないのも大問題ですね。

政府は「コンセッション方式」(所有権は自治
保有し運営権を民営とする方式)は、「コン
セッションは民営化と全く違う」と繰り返し強弁
してますが、海外の動き、過去の政権のウソ
からみて信じられません。

残念ながら、改正法は成立してしまうでしょうから
今後は各自治体レベルで条例を制定してもらうよう
市民が声を挙げていくしかありません。

     ☆動画  橋本淳司氏:水道民営化とか
            やってる場合ですか。  10:01