夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

警察と軍隊の違い

警察官と軍隊の兵士は、ともに武器を携行してます。 それではその武器の扱いにどんな違いがあるので
しょうか?

その違いが先日講演を聴いた時購入したコスタリカ
評論家足立力也さんの著作「丸腰国家」で紹介され
てました。

①.軍隊は物理的強制力」を力の根源とする。
  国の行政機関は、憲法・国内法に従って、国民に
  対してその力を行使する。つまり「法」がチカラの.    源泉になる。それに対し軍隊は憲法および国内法   に従いはするが「物理的強制力」がその力の根源
  とする。これが、軍隊と他の行政機関の最大.かつ
  根本的な違いだ。

②「殺してはならない」と「殺さねばならない」の違い
  軍隊はその「物理的強制力」を行使する対象で
  ある「敵」がどんなに善人でも、敵である限りは
  命令が下れば殺さねばならない。逆に警察は
  相手がどんなに凶悪犯であれ、生きて捕まえ、
  裁きをうけさせなければならない。
  警察は、個人の権利や自由を守り、憲法
  法律による秩序を保つことを目的とする。
  軍隊の場合は国家的(あるいはそれに.準ずる
  組織)の政治目標の達成を目的とする。そのため、
  警察は政治にかかわりなく「個人」を守らねば
  ならないのに対し、軍隊は個々人の命にかかわり
  なく政治的目標を達成しなければならないという
  決定的な違いが両者に生まれる。軍隊の目的に
  関して「国民の命と財産を守る」などという言葉が
  使われるが、ここで言う「国民」という単語は、あくま
  で「集合名詞」であって、「国民個人個人」ではない。

③使命が違う
  警察はその職務上、警察内部の人間であれ一般
  市民であれ、犯罪の被害者であれ加害者あるいは
  被疑者であれ、一人の死者も出さず犯罪を防止
  または摘発し、憲法および法律に基づいた治安の
  維持または回復に努めなければならない。「人命
  優先」が警察の使命なのだ。しかし軍隊の場合は
 、味方あるいは一般国民の誰かが死にいたっても
  「集合名詞」としての「国民」あるいは.「国家」が最終
  的に全体として守られれば、目的を達成することが
  可能になる。そのためには.、味方の死、あるいは
  民間人の死も、許容されるべき出来事となり得る。
  それは単に「痛ましいこと」であるにすぎない。

④警察と軍隊は、「実力」を行使する対象と、行使する
  実力の限度が違う。
  警察の実力行使の対象は基本的に犯罪の現行犯
  や被疑者。軍隊が実力行使をする対象は集合名詞
  としての「敵」である

⑤組織構成員のメンタリティが違う
  軍人は、政治的目的が要求する場合は、いつでも
  人を殺すココロの準備をしておかねばならない。
  そのため、軍隊では徹底的な「反人権教育」を行う
  必要がある。警察のメンタリティとしては、人権感覚
  が死活的に重要になる。なぜなら「無事に司法セク
  ションまで送り届けること」が彼らのミッションだから
  だ。

⑥手段も違う
  警察は重武装を必要としないし、重武装しては
  ならない。軍隊はいくらでも重武装可能だし、基本
  的には重武装していればいるほど良い。

憲法によって「軍隊」を持たないことにしたコスタリカ
この本を読んで一朝一夕に「丸腰国家」ができたワケ
ではないことがよ~~く分かりました。ただコスタリカ
市民の間に「平和に関する考え方」しっかり根付いて
いることが素晴らしいと思いました。

安倍政権が目論む、自衛隊憲法に書き込む
ことによって、従来「人助け」のために大きな貢献を
してくれてた自衛隊が「人殺し」の軍隊に代わるということですから自衛隊員のためにも、憲法改悪は許せない
思いで一杯です。

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本日の、立民公認の県議候補の宣伝車の「シメ」
活動は6時~7時30分まで「東海大前駅」での
演説と帰宅者に対する呼びかけでした。

明日は朝から岸県知事候補の街宣車に同乗して
午前中伊勢原市内を回り、岸さんが演説するところで
私も2,3分の応援メッセージをすることになりました。
そして夕方6時からは秦野駅で古谷一郎さんの
応援です。

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