夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「きな臭い」の「きな」ってなんだ?

連日のように報道される「ウクライナ」国境周辺にロシアが

10万人規模の軍部隊を集結させている問題で、米国側も

8500人規模の軍部隊を欧州派遣に備えて待機命令をだすなど

大変「きな臭い」緊迫した状況になっています。それぞれに

もっともらしい理由はあるのでしょうが、とにかく「外交」で

ケリをつけるべきですね。武力紛争にでもなれば多数の死者が出て、

環境破壊が行われるのですから。

 

ところで、今朝がたふと「きな臭い」という言葉の「きな」ってなんなんだ?

という疑問が湧いてしまいました。早速「検索」です。

 

意味は①紙や布などが焦げる臭いがする②<硝煙(火薬)の臭いがする

ことから>戦争・動乱などが起こりそうな気配がする③なんとなく怪しい。

胡散臭い。で、たしかにそういう意味で使っています。しかし意味は

わかっても「きな」が何かはわかりません。

 

辞書によると「きな」とは「きれ(ぬの)」のことかとあるそうです。

日本国語大辞典第2版)、でも「ぬの」がなぜ焦げ臭いと感じるのかは

よくわかりません。「焦げ臭い」という意味で使われた用例では、小林一茶

句集「享和句帖」にある「北時雨 火たく顔の きなくささ」のが最も

古いのだそうです。ところが、紛争が起こりそうな気配というという

意味での「きな」の用例はないので、いつ頃からその意味が生じたのかは

分からないそうです。

 

ということで紛争の気配を表す「きな臭い」が、いつ頃から、誰が使い

だしたのかは分からないことが分かりました。由来を調べるの案外面白いものです。