夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「矢坪沢」の水路整備事業に関する要望書への回答説明会に参加

秦野市北部の戸川地域(私の現在の在所)で進んでいる「水路

整備計画」について、矢坪沢両岸に生息する先人が数百年前に

植樹してくれた長さ900mに及ぶ「巨木並木」を全伐採

する計画に対し、北地区住民が中心になって反対運動を展開

した結果、2022年4月の市民説明会(対象は北地区住民のみ)

で当初の矢坪沢の水路整備図を変更し、可能な限り樹木を

保存すること市民に約束しました。しかし、2022年12月の

「戸川地区土地区画整理準備組合第8回総会」で、突如

市民に約束した「樹木を保存」する整備構造とは言い難い

提案をしてきました。この提案に納得できない4団体が連名で

プロの意見も聞いたうえ「三つの施工対策」を提案をしました。

 

その2月の私達の施工法提案に対する回答説明が本日行われたワケです。

 

話合いは3時間に及ぶものなので、書いているとページ数が

全然足りませんので、そこは削除して(全部録音を私が

しておきましたが・・・)私の感想だけ書いておきます。

 

まずお互いがよって立つ立場が違いすぎますので基本的に

意見が同調するハズもなく「平行線」のまますっきりしない

うちに終了してしまったと感じました。市側の相手は「道路整備課」

(課長、課長代理、職員2名の計4人が参加)ですから、

決められた道路をとにかく完成するのが組織から与えられた

「仕事」で、かたや私たちは道路よりも秦野の財産「自然」を守れ

という要求、日本国内の「開発計画」のどこにでもある対立構図です。

 

整備課は矢坪沢に併行する「都市計画道路」ha何年も前に

決められている道路だから建設しなければならない、加えて矢坪沢は

砂防地域に指定されているので「安全」の工法と施工結果が得られ

なければならないという事から、そのことを優先して施工法を

決めた、我が方は秦野市民全体の財産である「矢坪沢の森」を

残す形で、現代の時代にあった自然と調和する特徴ある秦野

を生かす道は考えられないのか、との違いですから。

なかなか歩みよれる点は見つからず、お互いの主張をぶつけ合った

場に終わりました。

 

ただ市側のウイークポイントは見つかりました。①道路整備課の

計画は市の「秦野市の自然保護担当課」には報告されているのかに

対し明確な回答はなく、話合いにその「担当部門」も呼んで欲しい

という要望には、とても嫌がっていて呼べる雰囲気ではなかった

ので、まち協として別企画で環境保護担当との話し合いも持つべき

だと思いました。それと住民説明会とか本日の「説明会」も当事者の

北地区の住民に限定して案内書が出されていることがわかりました。

ということは、秦野市全体の問題として全域の市民に反対運動が

拡がるのをなんとか防ぎたい姿勢が明確になりました。それから

市長への本日の報告もしないことがアリアリでした。

 

ですから秦野市の大きな問題にせず道路整備課だけの問題に

させてもらって反対住民を納得させてほしい気持ちもアリアリ

でしたね。しかし、この問題は秦野市民全体が知るべき案件と

思っていますので、我々としては運動をもっと市民全体に拡散

する事が必要だと思いました。

 

この問題の落としどころは、市側が最初に市民に約束した

「できる限り樹木を保存する」だったのに、その約束を

反故にしてしまった今では、まとまるものも、まとまり

ませんわい。市民との約束を「反故」にせず「保護」して

くれなくっちゃね!!