夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

陸自観閲式で安倍首相が明言

昨日、埼玉県朝霞訓練場で行われた陸上自演隊観閲式(陸海空が持ち回り
で開催)での観閲に臨んだ安倍首相は訓示のなかで、安保関連法制に基づく
南スーダンPKO派遣部隊に新任務「駆け付け警護」や「宿営地の共同
防衛」を念頭に・・・

「諸君には新しい任務が与えられる」と明言しました。

開会中の国会で野党が、南スーダンは戦闘地域なのでPKO5原則にてらせば
撤収すべきだと追及しても、あれは戦闘ではないと繰り返しましたが、政府軍と
反政府軍の間の戦闘で数百人規模で死亡し、つい最近は市民も含めた21人が
死亡する事件が起こり戦闘状態にあるのは間違いないのに、自衛隊になんと
しても海外で「武器」を使わせたい安倍首相と稲田防衛相は、言を左右にして
戦闘状態を認めておりません。

今回、交代要員として派遣される第九師団第五普通科連隊(青森市)に
「駆け付け警護」を付与することについては、内閣としてまだ決めていない
事になってます。

政府は11月中旬にも、新任務を南スーダンPKO派遣部隊に加える実施計画
の変更を閣議決定する方向で最終調整中が公式見解なんですよ。

それなのに、観閲をして気分が高揚してしまったのか、はたまた計算づくの
訓示なのか(ペーパーを見ながらの訓示ですから、計算づくですね)は、
解りませんが、自分が最高司令官だからと堂々と「新任務付与」の命令を
平和のためとか国際貢献のためとか、きれい事の屁理屈を並べて訓示しとことは
自衛隊員にとって「場合によっては人を殺してもいいよ」という殺人命令
以外のなにものでもありません。

それに万が一、自衛隊員が自己防衛のため相手を殺したとしても、日本には
憲法九条によって陸海空軍は保持しないとなっており、また国の交戦権
(殺人をしてもいい権利)も認めないと規定されていますので、相手を殺傷
した自衛隊員は日本で「殺傷事件」として刑事裁判を受けることになるハズ
ですよ。自衛隊員は入隊の時「専守防衛」の誓約書を提出してるので、海外
での戦闘行為に参加することは命令違反として任務拒否できるんじやないで
しょうか。

「平和維持のための人殺し!」世の中にこんなブラックジョークが許されて
いいんでしょうか。

今回派遣される自衛隊員は「交代要員」ではなく「後退要員」になってほしいです。

この観閲式が行われてる時、私たちは伊藤弁護士から平和関連法制は完全な
憲法違反、の講演を聞いてました。

そして権力者の暴走に「しばり」をかけるのが「憲法なんだ」と・・・

本日は16:00から渋沢駅でチラシ撒き。

今月配布するのは「南スーダンの実情」です。PKO派遣5原則に基づき
自衛隊は撤収すべきと訴えるチラシです。

一人でも多くの人に受け取ってもらい「問題意識」を共有したいもんです。

    ☆動画    平成28年度 陸上自衛隊観閲式
  
      全編は約3時間と長いですから下記に安倍首相の訓示だけは    
      ご覧になってください。

             安倍首相の訓示の南スーダン部分は1:03:40~1:08:00まで

       https://www.youtube.com/watch?v=kAcZlAwspas     2:44:04