おいおい、ホントかよ。あれだけの原発事故と放射能被害を起こして
誰一人責任を問われず「無罪」とは朝刊を見て驚くと同時にアタマに
血がのぼりましたぜ。
東京地裁の永渕健一裁判長の『無罪判決理由」は①大津波の可能性は
認識していたが、具体的な根拠や信頼性はなく、予見できなかった.
②対策が間に合ったか立証されておらず、原発を止めるしかないが
それは困難だった。という内容
私は、そのどちらの理由にも異議があります。
まず、大津波の予見ですが、たしかに地震の予知技術さえ確立して
いないのですから難しいと思いますが、これは被告の経営幹部だけの
責任ではなく「歴代」の東電幹部の先送りの責任だと思いますので
経営者の責任上、事故発生時の経営者が責任をとるしかないと思ってます。
と、いうのは「三陸沖地震」とそれによる「大津波」の襲来は歴史上
過去に数回ありました、先人が後世の人達が2度と被害にあわないように
地域の各所に「この高さまで津波が押し寄せた」という目印を残していた
のに東電そのもが「歴史」を無視して「おいらがいる間は.津波は襲わない
だろう」と、なんの根拠もないのに、勝手に思い込んで対策をとらなかった罪です。
*869年7月9日 貞観地震 30m
*1611年12月2日 慶長三陸地震 25m
*1933年3月3日 昭和三陸地震 28.7m
*2011年3月11日 東北地方太平洋沖地震 40.1m
ですよ。古いい記録の信頼性はまだしも、明治・昭和とある程度しっかりした
データが残されているのに歴史を無視して先人の知恵を生かすことなく対策を
とらなかった経営判断は明らかに.罪を問えるはずです。
https://www.youtube.com/watch?v=1xXjb3uOLYA
また、やれるべきを対策をなぜとらかったのが、私には理解ができません。
大手電力会社は「統括原価方式」が採用されてますので、原価がいくら
かかっても総原価に3%の利益を加えた原価で「電力料金」を決められる仕組み
ですから「この地域は過去に大きな津波が襲来したので、先人がその時の
津波高さを目印として残してくれています。またいつ津波が襲来するか
だれも分かりませんので、安全のため〇m高さの防潮堤を建設して不時の
災害に備えたいと思います」と宣言して数百億円の投資を決定しても
過去の根拠があるのですから、だれも責任を問わないと思いますし、
かかった費用は電力料金に上乗せして回収できるのですから。
なんだかんだと理屈をつけて、その投資の判断を経営者がしなっかった
罪は重いと思いますぜ。
それから、さらにアタマにきたのが安倍首相ですわい。
なんと19日の判決日の午前に官邸に大谷直人最高裁長官を呼びつけて
8時35分から8時50まで面談してることが首相動静で明らかにされています。
誰が考えても午後に判決が出るその日の午前に最高裁長官を呼びつけての
面談ですから100%怪しまれるのに堂々と会っちゃう支離滅裂さに
驚きを通り越して,なんと言ったらいいのかもう分かりませんわ。
想像するにこんなやり取りがあったんでは?
安倍首相:大谷長官の顔を見ながら「今日は大変な裁判があるね」と
にっこり。
大谷最高裁長官はしっかり忖度して「総理がご心配するようなことは
なにもございません」と。
この情報はすぐ下にも伝わり、いくつか用意した判決文の中から「無罪」
を選んだ。
「李下に冠を正さず」という諺も安倍首相は知らないのでしょうな。
いや~、まいりました。日本の首相はきっと世界の「笑いもの」になってますな。
そんな安倍総理を政権から退陣させられないと日本国民が思われてると思うと
恥ずかしいです。