小泉純一郎、細川護熙、菅直人、鳩山由紀夫、村山富市の5人の元首相
が1月27日付けで欧州委員会委員長宛てに送った書簡に「多くの
子供たちが甲状腺がんに苦しみ」という記載があったことに、この表現は
放射線の健康被害に関する差別や偏見につながるおそれがあることから、
適切でないと考えるという書簡が山口環境大臣から2月1日付けで5名
の元大臣宛てに出され、それにまた、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟
(原自連)や評論家、元記者から「5人元首相の指摘は正しい」との
反論がなされ「波紋」を呼んでいます。
東京電力福島原発事故により、福島で放射性ブルームを浴び、その後甲状腺がん
と診断された若者が266名確認されています。原発事故以前に、年間100万人
に1人か2人しか発症しかなかった小児甲状腺がん、福島で当時18歳以下
だった38万人のなかで、すでに266名が発症してることに対して、
環境相の書簡は「多くの子供たちが今甲状腺がんに苦しみ」と表現したこと
に対して、福島県の原発推進派の知事や自民党の県議、環境相、はては
野党までがケチをつけたらしいんですね。
抗議側の根拠は、福島県の県民健康調査検討委員会やUNSCEAR(原子放射線
の影響に関する国連科学委員会)などの専門家会議により、現時点では
放射線の影響とは考えにくいという趣旨の評価がなされているからという
ことのようです。
私はシロートですから「水かけ論」のようにも思えますが、科学的にも
完全に放射線の影響ではないと証明はなされていないようですし、どち
らの言い分が正しいのかは分かりません。
ただシロート考えで、いままで100万人に1人位の発症と言われてきた、
甲状腺がんが福島放射能事故以来「多発」しているのですから、そのことが
大きく影響していると判断すのが普通と思います。、したがって5人の元首相
の書簡の表現は正しい指摘だと思うのですけど、はたして、どういう決着に
なるのでしょうか?
☆動画 渡辺こうへい県議の抗議 7:43