ウクライナをめぐる米ロの対立が緊迫度を増しています。武力を背景に
お互いの主張を通そうといがみ合う典型的な国際紛争です。
ロシアはアメリカ主導のNATO軍事同盟を旧ソ連諸国に拡大させるな!
アメリカはロシアによるウクライナへの侵攻を止めろ!の対立です。
どちらも相手側が埼に紛争のタネをまいた、と相手側を非難して
いますが所詮は「卵と鶏」論争。双方とも本気で解決を望むなら、まず
軍事力をウクライナ国境周辺から完全に撤退させるのがスジでしょう。
米ロとも実際に武力行使するつもりはない「脅しっこ」である可能性は
高いですね。昔の映画(「理由なき反抗」のジェームス・ディーンの
チキンレースを思いだしますよ)、また「脅し」だけに収まらず実際の
戦闘になれば、人間が理由なく国家に殺され環境も破壊されるのでから、
プーチンもバイデンもそんな人類に対する犯罪を起こすとは考えたくないですよ。
日本の先住民族である「アイヌ」では、伝統的にトラブル解決は「チャランケ」と
呼ばれる「話合い」の徹底でという文化が根付いているそうです。
チャランケ/caranke/を分解すると、チャ/ca/は言葉、ランケ/ranke/は
「~を下ろす」。つまりお互いにあなたも持っている言葉をそこに下ろして、
話合いをして、話合いで解決しよう。その言葉のある限りを尽くして、
二日でも三日でもその問題を論議していく。そうして初めて、円満解決
するという文化ですね。アイヌこそ九条が出来る前から「九条精神」を実践
していたのではないでしょうか。