夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「日米安全保障条約 第一条」

本日、合田寅彦著「非戦の国防論」(あけび書房 

1600円+税)を読み終わりました。

 

日本を非武装・中立の憲法9条を活かした武器を

もたない平和国家として日米安保条約を破棄して

世界の平和に貢献する「旅人のマントを脱がせる

北風と太陽」の寓話の「太陽政策」の具体的提案

がなされています。

その中で「日米安全保障条約」の第1条が紹介

されていましたので、ここに紹介します。

 

日米安全保障条約 第一条

  締約国は、国際連合憲章の定めるところに従い、

  それぞれが関係することのある国際紛争を平和

 的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を

 危うくしないように解決し、並びにそれぞれの国際

 関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、

 いかなる国の領土保全又は政治的独立に対する

  ものも、また、国際連合の目的と両立しない他の

  いかなる方法によるものも慎むことを約束する。

  締約国は、他の平和愛好国と協同して、国際の

  平和及び安全を維持する国際連合の任務が一層

  効果的に遂行されるように国際連合を強化する

    ことに努力する。(p175)

 

分かりにくい条文ですが、アメリカがやっている

独軍事行動は、この半世紀以上にわたりこの条文

 とは異なっていると著者は指摘してます。また、

国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法に.

よるものも慎む・・・」こともアメリカは守って

いませんとも。著者は、歴史的に見て第一条の主旨

に反した行為を続けてきたアメリカと手を切る

ことは当然であり、日本はすでに憲法九条に基づく

平和的な戦略を獲得しているので第10条により

アメリカさん、どうもご苦労さまでした。

これからは”丸腰”で世界平和に貢献したいので、

どうぞお引き取りください」と、日米安保条約の

破棄通告をすればいいんです。

 

もちろんそんなに簡単に進むとは著者も思って

いないので、アメリカの抵抗にどう対応するか等

については是非本書をお読みになってください。ま

自給率100%の日本のお米を利用したユニークな

世界平和貢献策も提案されています。

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合田寅彦著「悲戦の国防論 -憲法九条を.活かした安全保障閃絡ー