私が29歳から38歳までの約10年を転勤で過ごした広島市は
第二の故郷といっていいほど懐かしく、思い出が豊富な街です。
その広島市安芸区の東端に位置する周囲を山で囲まれた山陽本線の
瀬野駅。この駅の北側は山肌に沿ってびっしりと張り付くように
住宅が立ち並んでいます。駅からその住宅地に向かって、モノレール
の線路(軌道)に似た高架線が続いており、高架線にぶら下がる形
でロープウエイのゴンドラのようなものが上がり下りしているものが
「スカイレール」という日本でただ一つの新しい乗り物で、法律上は
鉄道と位置付けられているものです。
このスカイレールは住宅地の分譲開始と同時に1998年(平成10年)に
開業。住宅地の名前もこの路線にちなんで「スカイレールタウンみどり坂」
と名付けられているそうです。ここは市内に30分圏内という利便性がある
のですが、なにせ傾斜地なので徒歩で移動するのはひと苦労なので、住宅地への
アクセス鉄道として建設されました。
三菱重工業と神戸製鋼で共同開発された新交通システムで、車両の見かけは
ロープウエイ、上部の桁はモノレール、走行の方式はロープウエイとリニアと、
それぞれの良いところを取ったシステムです。
それでは実際の映像を見て見ましょう。