昨日、日本で初めての「オーガニック給食の推進に関する条例」の
条文を入手しました。制定したのは宮崎の中西部に位置する秦野市
と同じ内陸の街で人口は6747人(2023.4.1現在)です。
古くから町おこしとして「有機農業」に取り組んできたから
こそできた「有機給食推条令」の条例制定だと思います。
第一条でこの条例の目的を謳っています。
★第一条 (目的)この条例は、綾町憲章に掲げる「自然
生態系を生かし育てる町にしよう」に基づき、綾町
オーガニック給食の推進における関係者の責務を明らかにし、
子どもたちの健やかな成長、地産地消の推進及び自然生態系
農業の理解の醸成を図ることを目的とする。
秦野市でこの条例をいきなり陳情したら、即「総スカン」を
食らうでしょう。綾町でこれが出来たのは長年、街を挙げて
有機農業の拡大に取り組んできたからこその話だと思います。
秦野市でも将来このような条令が制定できるようにするには、
まず生産者の方を増やす。消費者の安全な食材の知識を増やし
少々高くても、安全な食材を購入するふんぎりをつける。
行政が慣行農産品と有機栽培生産品との「価格差」を補填
する制度を構築する。(この部分が学校給食有機食材化の
キーポイント)体制作りが必要です。
このようなハードルを一つ一つ超えていかねばなりません。
しかし、同じ日本の小さな町で出来たのですから、秦野市でも
できないハズはないと思っています。ですけど正直言って
地方自治体にとっては、このような思想・哲学を持った「首長」
がリーダーシップを発揮しないと時間ばかりかかる話ですね。
☆動画 宮崎県綾町 85年のあゆみ 15分