夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

狂気の所業

愛媛県伊方町にある四国電力伊方原発3号機が本日再稼働しました。
15日に発電と送電を始め9月上旬の営業運転を目指しています。

伊方3号機は2015年7月に規制委の審査に適合し、同年10月に伊方町長、
愛媛県知事が再稼働に同意してしまいました。ひとたび放射能事故があれば
被害がおよぶ大分、広島、山口、香川、高知などの近隣県の同意は
関係なしにです。さらに事故時の周辺住民の避難計画も充分検討されて
ないのに知事、町長が同意したということは、いかに目先のことしか
考えていないかとあきれてしまいます。

3号機(1994年運転開始)は2011年4月の定期検査で停止してから、約5年半
もの間稼働してなかったものを、原子力規制委員会の新基準をクリアしたとして
再稼働。これで九州電力川内原発1号機と2号機、関西電力高浜原発3号機
4号機に続き5基目となる再稼働です。(福井地裁の司法判断により高浜の
再稼働は差し止められてますので、実際の再稼働は川内と伊方の3基です)

先ごろの熊本大地震を起こした日奈久断層帯と布田川断層帯は、国内最大級
活断層中央構造線」の延長線上にあり、伊方原発はその線上に立地してます。

熊本で活断層が動いた以上その活断層上に位置する伊方原発が大地震
襲われる危険性は充分考えられることです。

原発村の住民どもは、東電福島原発事故熊本地震から、なんにも学んで
いないということですね。いや「いまだけ、カネだけ、自分だけ」を人生訓と
する原発村住民は、目先の利権、保身にとらわれあえて学ばないように
してるのだとしか思えません。

ひとたび、川内、伊方で「ことあれば」飛散した放射能が偏西風にのって
日本全土を汚染することになり、逃げる場所は安全な国外か原発がない
沖縄県しかなくなります。

原発がなくても、電力は充分足りてることが、約2年半原発が1基も
稼働してなくても充分足りてたことで証明されました。そしてひとたび
原発が事故れば天文学的な費用がかかり、飛散した放射能で汚染した
国土を放棄せざるを得なくなり、そしてだ~れひとり「責任」をとらない
ことも証明されました。

このニュースを聞いてこれは「狂気の所業」「悪魔の判断」だと思わざるを
得ませんでした。