夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

種子法廃止に対応するため富山県を熱烈応援!!

一昨日の夜18:30~20:30にかけ女性スタッフの
Cさん、Mさんの3人で「種子法廃止に伴う各地域の
対応」の現状について調べてみて意外なことが
判明しました。

廃止を受け兵庫県新潟県、埼玉県がほぼ種子法の
条文を維持する「条例」を施行したのは承知してた
ので、その3県の条例を入手しました。

次に神奈川県の取り組みがどうなってるのか
調べたところ、神奈川ネット選出の佐々木ゆみこ
県会議員が環境農政受任委員会での質疑で
「県として新たな条例を制定することは検討して
いないが、業務を継続するための要綱を策定し、
その中には県が種子を管理するにあたっての
基本方針を明記していく」との答弁を得ていました。

神奈川県の奨励品種は「サトジマン」「キヌヒカリ
「はるみ」の3種類で作付け面積は東京・沖縄に
ついで少ない3,120haで、種子を獲るための原種の
栽培は「サトジマン」のみで「キヌヒカリ」「はるみ」は
富山県に生産委託して調達していることが分かり
ました。

種子法廃止により外国資本による種子の開発や
遺伝子組み換え品種のイネの栽培が拡大する懸念
もありますが、農家のみなさんも消費者に選ばれる
品種を栽培するので、私たちが遺伝子組み換え食品
を選ばなければ作付けすることもないとの県の
見解だったようです。

と、ここまでし調べて気になったのはキヌヒカリ
「はるみ」の種子は富山県に生産委託をしてる
ということです。

ナンデ、富山県に・・・?

早速、富山県の種子生産と種子法廃止への対応
を調べてみて意外な事実が分かったんです。

富山県の種もみは42道府県(都はなし)で流通
しており、2018年度の富山県外向けの生産
定量は2,074トンで全国生産量の63%を占める
一大生産拠点であるため、種子法廃止を逆手にとり、
従来、種子法が定められていた県の役割を引き続き
行うことを明記した「県主要農作物種子生産条例案」を
9月議会に提出し来年1月の施行を目指し審議して
いるとのことです。

とりあえずは富山県議会が頑張って種子法の主旨
を継続する条例を制定してくれれば種子の生産・品質
は維持できそうなので、富山県議会を熱烈応援
する気持ちです。

もう一つ面白いのは、種子法廃止は自民党
ろくに審議〈衆参各5時間程度)しないで、農業者
自体もほとんど知らない間に成立させたもの
なので、地方議会で種子法復活に近い条例
を制定を要求してるのは農業者が地盤の自民党
議員が多いそうです。

中央の自民党がきめたものに地方の自民党議員
が反旗を掲げる構図・・・

中央はあくまで無国籍企業に門戸を開くために
廃止し、地域自民党員は自己保身のために復活を
目指すという「党内ねじれ」がこの先どうなるか
見ものですよね。