夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

「れいわ新選組」の大西つねき氏「除籍」騒動に思う

「れいわ新選組」の大西つねきさんが、

自身の週刊動画の最終部分で「チャット」

に応える形で、終末治療に対し「だれも

判断したくない問題なので、政治が命の選別を

しなければならない」と発言したことが、

山本太郎代表が知るところとなり、彼が

唱えている「生きてるだけで価値がある

 社会にしたい」とする党の基本綱領と

真逆なのでということで、約20人参加の

総会に「除籍」を提案し賛成14.反対2で

あったので、大西さんの「除籍」を決定

したわけです。私は山本代表と大西さんの

記者会見を観ましたが、大西さんの

除籍はれいわにとって、誠に残念な結果にして

しまったと思ってます。私の中では山本代表も

大西さんも、物事の本質を見抜き、本質から

社会を再構築しようとの信念を持つ、現在

日本の政治家のなかで.「異彩」を放つ才能を

お持ちだと思い、山本・太西のペアが、

れいわの運営に当たれば、やがて政権が

獲れると期待していましたので、その.片方を

手放さざるを得なくなったことが残念で

ならないのです。そもそもこの度の議論は

いくら議論しても結論がでない「神学論争」

だと思ってます。両方が正しくもあり、

両方に間違いもあるというテーマのうえ、

それぞれに熱烈な支持者がいるので、収拾が

つかなくなるからです。このテーマは

議論はしても結論は出ず、むしろ「結論を

出してはいけない」テーマだからです。

大西さんも会見では、あまり深く考えずに

「命の選択」という言葉選んでしまったと述べて

反省してますし、動画のなかで障害者

の命については一言も触れていません。

しかし山本代表の会見では、所属議員の

障害を持つ木村さん、難病の船後さんに

障害者への「命の選別」を発言をしたと

思わせるように発言をさせました。

大西さんは、あくまでも「終末治療」の

判断を医療従事者や家族に判断させるのは、

酷な問題なので、私なら政治の判断が必要と

考えるという問題提起的な発言であったと

思います。また山本代表の「生きてるだけで

 価値がある社会」が目標と言う事は現在は

「命の選択」が現実に行われてる事実を

肯定してるので、でてくる理想だとも

言えるんですよね。日本の政党でこのテーマに

対して、真正面から向き合って綱領まで決めて

いるところは無いと思います。ことほど

左様に微妙で難しい「生命倫理」にからむ

問題ですから、それこそ「神だな」にこのテーマ

をあげておけばよかったと思ってます。

大西さんは会見で死生観について、山本

代表と「根っこは同じ」的な発言をして

いましたので、「除籍」まで行かない

着地点はなかったのかな?との思いを

持たされた処理でした。それにしても、

山本代表に、太西さんのこの動画発言を

一体だれが伝えたんでしょうか?そこらへんにも

興味があります。