本日から明日の2日間、イギリスのグラスゴーで地球温暖化問題を
議論する「COP26」が開催され、世界197の国と地域の首脳が
参加します。岸田首相も明日の日本の取り組みについて演説をするため
出発しました。まさに地球の問題ですから地球規模で首脳が集まって
目標達成に向かって進捗状況を確認し合うのは必要なことですね。
しかし大国同士の思惑や発展途上国は「アンタたちは勝手に地球資源を
搾取していい暮らしをしておいて、これから生活向上を図ろうとすろ
オレたちに資源をできるだけ使うなというのは、虫がいいんじゃないの」
との考えですから、国同士の「温度差」があったり、思惑が違ったりで
中々まとまらないことも多いと思います。そんななかスエーデンの環境
活動家グレタ・トゥーンべリさんが昨日現地に入り会場付近で若者たちが
主宰するデモに参加して、「地球からの搾取をやめろ」と世界のリーダー
に対しハッパをかけました。一人の少女の活動が世界のリーダーに圧力を
掛けるということはスゴイと思います。彼女のバックには気候異常問題
は自分たちの未来の問題だと「肌感覚」で思っている世界の若者がついて
いることを世界のリーダーに感じさせてください。私は経済成長の掛け声に
乗ってその恩恵に浴してしまった時代を過ごしてきてしまったので、そうでは
なかった方たちに「脱成長」を求めるのは「逃げ得」みたいで申し訳ない
思いも強いのですが、斎藤幸平さんの「人新世の資本論」で指摘されてるように
このまま有限の地球資源を搾取し続けたら、地球が持たなくなるというのは
本当のことだと思うので、日本の若い皆さんにもグレタさんに続いて、政治問題
として政府に圧力をかけることを期待しています。一番効果があるのは
デモや署名集めではありません。選挙でいまだに「経済成長至上主義」を
主張する政治家を落選させること。すなわち選挙の投票には必ず行くこと
なんですよ。
☆動画 COP26の会場付近の若者のデモに参加したグレタさん 0:583