かつて七つの海を制したという英連邦のエリザベス女王が9月8日スコット
ランドのバルモラル城で崩御されたニュースが世界中で報じられました。
享年96歳ですからほぼ1世紀、私が生まれててから今日まで女王としての
記憶しかない方です。「君臨するども統治せず」という。まさに英連邦統合
の象徴として一生を終えられました。どこかの国の元首相と違って国民に
愛された方ですから、「国葬」でも反対する人は少ないでしょう。
私と日本にとっては、国民の皆さんがほとんど気にしていないビッグ
ニュースが伝えられていたんです。それはウクライナ戦争でウクライナ
南東部のザポロジエ原発の周辺での戦闘が激しくなり、原子力村の大本山
というべき国際原子力機関(IAEA)が9月1日から現地調査に着手したことです。
IAEAのグロッシ事務局長は9月6日、ウクライナ原発に関する調査報告書
を公表しザポロジエ原発の周辺に砲撃を行わない「原子力・保護区域」を
設定する必要があることを訴えました。
今回のIAEAの考えを日本にも水平展開してみれば、狭い国土に50基以上の
原発を並べた日本のほとんど全土が「戦闘禁止区域」になるのは明らかです。
このことはをいい変えれば、日本には戦争を仕事とする自衛隊や米軍が存在
する意味がなくなるということですよ。さらに言えば、日本国憲法第九条に
明記された「戦争放棄」および「非武装」という政策にIAEAという国際的
権威が「お墨付き」をくれたということなんです。
自公政権が目論む、憲法九条の書き換えなど全く必要がないことを
IAEAが証明してくれました。
☆動画 IAEAグロッシジム局長「原発安全保護区域設定」を求める発言
https://www.youtube.com/watch?v=XOO8mOVEsX4 1:05