夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

第20回戦争体験を聞き語る会(小田原)

本日は「敗戦の日」・・・
これを「終戦の日」としたのは、大本営発表宜しく政府
得意の言葉の「言い換えゴマカシ」の最高作品です。

誰がどう見たって日本が無謀な戦争に突入し、途中
から負けるのは解ってたのに、ずるずると降伏する
チャンスを逃し、挙句の果てに、沖縄地上戦、広島、
長崎への原爆投下、そして東京大空襲と何十万人の
無差別殺人による被害者を生んでしまいました。

「敗戦」を認めると、誰が戦争をはじめ、誰が止める
決断を長引かせたのか?要するに最大の「戦争
責任は誰がとるべきか?」の追及を
せざるを得ないんですね。先の戦争における最高
責任者ちょっと考えれば「あの人じゃないの!」って、
みんな思いつくと思うんですよ。

占領軍も戦後の武装解除や国民統合のためには
「あの人」の存在を残し利用した方が良いと
総司令官のマッカーサーも考えたワケですよね。

それで「敗戦の日」は使わず「終戦の日」に変えて
戦争責任をウヤムヤにしたんだと思います。

ですから、へそ曲がりの私は8月15日は「敗戦の日
と呼ぶことにしてます。

正確に云うと「ポツダム宣言」を受け入れ無条件
降伏に同意した日で、ほんとの「敗戦の日」は
当時の外務大臣重光葵が戦艦ミズーリの艦上で
降伏文書に署名した日が「敗戦が決定した日」
です。

高齢化が進み、戦争時代を語れる人が減少してる
なかで、小田原革新懇が主催して尊徳記念館で
開催された「第20回 戦争体験を聞き語る会」に
行ってきました。

第1部のDVD「NNNドキュメント戦争の澱(おり)」
が素晴らしかったです。日本TVの深夜放映の作品
ですが、深夜放映ということで、非常に良質な作品
を放映してくれてるんでしょうか?

岐阜県黒川村から国策に応じ満蒙開拓団として
満州で開拓にあたりましたが、敗戦間近の8月9日
ソ連参戦により,逃避を図りますが露軍に迫られ
集団自決の検討が始まりますが、一部でも生き延び
無ければならないと声が多く、17歳から20歳半ば
までの独身女性が選抜され露軍兵士へ「性接待」
を強制された結果、露軍から皆殺しにされず、
約400人が無事帰還できた話しを、当事者が
重い口を開いたことを記録したものです。
樹木希林さんの語り「被害者にも加害者にもなる
のが戦争」という指摘が重いです。

戦時体験は83歳の正恩寺の住職「鞠川(まりかわ)」
さんが戦時中の子どもの教育や相模湾からの連合軍
上陸に備え、実家のお寺に13人ぐらいの兵隊さんが
きて空襲にあい.装備は鉄砲と軽機関銃だからなす
術もなかったことなどを話、「佐藤」さんが、満蒙開拓
団逃避の途中の恐ろしい体験、子どもだったので.
「自決組になってたのが、身内のものは2人殺されて
しまったが6歳の佐藤さんは生き残った話。これが
すごかったですね。この話は日中口述歴史を研究
してる「李」さんにぜひ聞いてもらいたいので、連絡
先をしっかり聞いて聞いてきました。
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