夜の騎士のあれこれ噺

世の中にはあれ?これ?と思うことがいっぱい。

IRENA「国際再生可能エネルギー機関」

最近行った「松田町の自然エネルギー始動フォーラム」
担当することになった松田町役場の依田課長が
挨拶の中でIRENAのことに少し触れてました

が、私は寡聞にして初めて聞いた言葉でしたので
どんな国際機関なので調べてみました。

IRENA(Internatinal Renewable Energy Agency)は
日本語では「国際再生可能エネルギー機関」です。

この国際機関は再生可能エネルギー(太陽光、風力
バイオマス、地熱、水力、海洋利用等)の普及
及び持続可能な利用の促進を目的として2011年4月
に発足し、再生可能.エネルギー利用の分析・検証・
体系化、政策上の助言の提供、加盟国の能力開発
支援を主な活動としてます。

日本においても2010年7月にIRENA憲章が発効、
2017年7月現在の加盟国数は150ケ国とEU(外務省)

事務局本部はアブダビアラブ首長国連邦)、で
現在は①知識・政策及び財務局②国別支援および
パートナシップ局③イノベーション・テクノロジ―
センター(独ボン)の3部局体制

事務局長はケニアのアドナン・アミン氏が2期目
(任期4年)


アジアの理事国(機関全体では21か国)は、日本・
韓国・中国・アラブ首長国サモア・インドの6か国

日本はIRENAの諸活動に積極的に参加しており
設立当初から現在まで連続して理事を務めている
(理事任期は2017年から2年、その前は1年)

日本の分担金金分担率は米国に次ぎ第2位
(2017年、10.956%)

このような国際機関に日本は積極的に参加し
貢献すべきだと思います。地球の未来のために
なることだと思います。

だけど、ちょっとまってよ?と、おかしな気持ちに
なってしまうのは私だけでしょうか。

国際貢献もいいけど、足元の日本の「再生可能
促進はどうなってんのよ?」という疑問なんですよ。

今年は日本の「エネルギー基本計画」の見直しが
今春4年ぶりに実施されます。

それを議論する経産省有識者会議「基本政策
分科会」2月20日開かれ、全国消費者団体連絡会
河野康子理事長が再生エネの急成長を予測する
国際機関のデータを紹介しながら原発は制御困難
であり、廃物処理のめども見通せない。再生エネを
最大限導入すべきだ」と強調しました。

が、このような意見はマレで、今回で4回目となる
この有識者会議は経産省が選定した.委員18人の
ほとんどが原発ありきの現行計画を容認してる
とのことです。

全電源に占める再エネの割合は2016年度に
すでに15%に達し、現在の世界平均は24%に
達して居ます。一方日本の原発が全電力に占める
割合は2016年度でたったの2%にとどまり事実上の
脱原発の状態にあります。.

先の基本計画では原発をベースロード電源と位置
づけ2030年の原発発電比率を20~22%とすると
してましたが現状1~2%の現状からみると、
再稼働、新増設をしたとしても政府目標からは
大きく乖離してます。

経産省推薦の有識者はホントは原発ムラ推薦
の委員なんでしょうけど、世界の再エネ状況に
目を向けられないで、日本の未来をダメにする
「ゆゆしき者」と呼び方を変えるべき人達ですよ。

世界貢献にお金をかけるのもいいけど、
世界に追いつくように日本の再エネ促進にも
沢山お金を使ってちょうだいな。

   ☆動画   IRENA プロモーション公式動画
  The Global  Energy Transition  2:08